SLEは、自己免疫疾患であり、皮膚、筋骨格系をはじめ種々の臓器障害を引き起こす難病です。日本での推定患者数は約6~10万人であり、特に、20代から40代の女性で発症が多く、アンメット・メディカル・ニーズが極めて高い疾患です。治療の主体は副腎皮質ステロイド、ヒドロキシクロロキン、免疫抑制剤であり、副作用が少なく有効な新規治療薬の創出が望まれています。
最新の研究知見からTLRのファミリーであるTLR7/8が、SLE発症機序に関連しているとの報告があり、TLR7/8を標的とした薬剤によるSLEの疾患制御の可能性が示唆されています。E6742は、TLR7/8への選択性と強力な阻害活性を有しており、新たなSLE治療薬となることが期待されています。
本研究プロジェクトにおいては、当社がE6742の臨床開発を主導します。また、TLRおよびSLE研究に関する国内トップクラスの研究機関(学校法人産業医科大学、国立大学法人大阪大学、同北海道大学、同東北大学)並びに当社研究開発子会社である株式会社カン研究所において、アカデミア主導臨床観察研究を実施し、SLEの病態解明に取り組みます。
当社は、産学官連携に基づく新たなイノベーションを創出し、アンメット・メディカル・ニーズを充足することにより、患者様とそのご家族のベネフィット向上へ貢献してまいります。
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概要:エーザイ株式会社
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