TOKYO, Sep 24, 2020 - (JCN Newswire) - 三菱商事株式会社(以下「三菱商事」)は、環境負荷低減に向けた取組みの一つとして、CO2を用いたコンクリート原料である骨材(以下「CO2活用骨材*1」)の製造技術(以下「CO2有効活用技術」)を有する米国Blue Planet Systems Corporation(以下「Blue Planet」)へ資金提供を行うと共に、同社のCO2有効活用技術の事業化に向けた協業契約を締結しました。
【Blue Planetの技術、実証事業の概要】
Blue Planetは2012年の創業以来、環境負荷低減を目標にCO2有効活用技術の開発とその事業化に取り組んでおります。具体的には、以下の先進的な技術の開発を推進しています。
(1) 発電所などの排気ガスに含まれるCO2をコンクリートへ固定化する技術
(2) 未使用コンクリート又は廃棄コンクリートなどの産業廃棄物を有効活用する技術
また、同社のCO2活用骨材は、既に米国サンフランシスコ国際空港の改装工事で使用された実績もあります。Blue Planetと三菱商事は、2021年度にかけて米国カリフォルニア州シリコンバレー地区でCO2有効活用技術の実証事業を行い、その後本格的に商業展開する計画です。
【三菱商事の狙い】
世界のCO2排出量は年々増加傾向にあり、2018年には約330億トンを超え、発電、運輸部門に次ぎセメント分野を含めた産業部門も約20%の主要排出源となっております*2。パリ協定の目標達成には再生エネルギーの普及・化石燃料の低炭素化のみならず、CO2の地下貯留やCO2有効活用が必要とされており、世界のコンクリート市場規模の大きさを踏まえれば、コンクリート原料としてのCO2活用によって数億トンのCO2削減効果が期待できます。CO2の有効活用骨材を含めたCCUS*3は、当社の事業ポートフォリオの広さを活かせる事業機会の一つであり、2020年7月14日付「CO2を原料とするパラキシレン製造に関する開発に着手」および2020年8月5日付「CO2有効利用コンクリートの研究開発」で発表した取組みに加えて、Blue PlanetのCO2有効活用技術の事業化に取り組むことにより、脱炭素社会の実現と経済価値・社会価値・環境価値の三価値同時実現を強く推進して参ります。
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概要:三菱商事株式会社
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