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富士通研究所とアクセンチュア、安心かつ確実な異なるブロックチェーン連携を共同で加速

TOKYO, May 15, 2020 - (JCN Newswire) - 株式会社富士通研究所(注1)とFujitsu Laboratories of America Inc.(注2)(以下、FLA)は、アクセンチュアの英国法人と共同で、The Linux Foundationの運営するOSSコミュニティであるHyperledger Projectへ、異なるブロックチェーン間の安全、確実な連携動作を実現するOSSの開発について提案を行い、このたび新プロジェクト「Hyperledger Cactus(カクタス)」として、正式に承認されました。

本プロジェクトにおいて、富士通研究所とFLAは、富士通研究所独自のセキュリティ技術である「コネクションチェーン(注3)」を活用し、アクセンチュアと共同で、複数の異なるブロックチェーンが連携する統合型サービスの開発を容易にするOSS基盤ソフトの開発を「Hyperledger Cactus」として推進します。

背景と課題

ブロックチェーンは中央管理が不要かつ改ざんが困難などの優れた性質を持つことから、コンテンツ管理や権限管理といった、金融以外の分野でも活用が活発になってきています。実在する資産をデジタル化し、ユーザー同士が様々な用途において直接取引する世界が期待されますが、複数のブロックチェーンを経由する場合に、相互接続部分で信頼の起点となるプレイヤーが必要となり、その部分の透明性や安全性の保障、また複数のブロックチェーン基盤を相互に接続する汎用的な仕組みを備えた共通プラットフォームの開発が求められていました。

富士通研究所は、実装方式や運営目的が異なるブロックチェーン間を安心・安全に相互接続する独自のセキュリティ技術「コネクションチェーン」を2017年11月に開発し、異なるプライベートコインの両替機能をOSSとして無償公開しています。

今回、新プロジェクト「Hyperledger Cactus」のもと、富士通研究所とFLAは「コネクションチェーン」を活用し、アクセンチュアのブロックチェーン間統合技術である「Blockchain Integration Framework(ブロックチェーン インテグレーション フレームワーク)」を融合させ、ブロックチェーンの相互接続を実現する基盤開発を共同で進めることで、デジタルトランスフォーメーションのさらなる活性化を目指します。

「Hyperledger Cactus」の概要

本プロジェクトでは、異なるブロックチェーン間での取引が確定するタイミングなどの差分を吸収し、必要な資産移転を行ったり、移転が失敗した場合のリカバリー処理を実行したりするなど、異なる資産同士の取引をブロックチェーンにより安全かつ確実に行うことができる新しいアーキテクチャーの基盤を開発します。開発した技術はOSSとして広く公開し、これまでできなかった異なるブロックチェーンを経由する取引を、安全かつ公平に行えるシステムを目指します。

また、ソフトウェア開発者向けに複数のブロックチェーンを統合したサービス提供を容易にするためのSDK(注4)もOSSとして提供予定です。

例えば、カーシェアリングサービスにおいて「Hyperledger Cactus」の基盤を活用することで、車の利用権を管理するブロックチェーンと、プライベートコインを管理するブロックチェーンを連携動作させながら、一時的に車を使いたいユーザーがプライベートコインの譲渡と引き換えに車の一時的な利用権を得るサービスを新たに創出することができます(図1)。従来のブロックチェーンでは、異なるブロックチェーンを連動させることや、一度送金したコインから余剰分を取り戻すことが不可能でしたが、「Hyperledger Cactus」のフレームワークは、接続された異なるブロックチェーンを自動で遠隔操作し、その操作結果を監視できるため、このような複数のブロックチェーンを組み合わせた統合型サービスの開発を短期間で行うことが可能となります。

今後

今後、富士通研究所とFLAは、アクセンチュアと共同で、異なるブロックチェーンを統合し安全、確実な連携動作を可能とするOSS基盤ソフトウェアの開発を「Hyperledger Cactus」として推進します。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/05/15.html

概要:富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。



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