本事業は、2001年に日立の陽子線治療システムを導入後、約20年が経過し老朽化が進んだため、新規に施設整備を実施するもので、新施設完成後、既存施設から移行する予定です。既存の陽子線がん治療施設から、2基目を受注するのは、国内で初めてとなります。
背景と今後について
筑波大学では世界に先駆けて、1983年から陽子線加速器を用いたがん治療を実践しています。2001年に日立の陽子線治療システムを導入し、これまでに約6,000名のがん患者へ陽子線治療を提供しています。今後、日立は、国内外を代表する放射線治療の研究・教育・臨床拠点としてさらなる発展をめざす筑波大学との強いパートナーシップのもと、新たな陽子線治療施設を整備します。また、小児がんや、肝臓や肺など呼吸に伴って移動する臓器の腫瘍(移動性腫瘍)などの治療技術について、共同で研究を進めていきます。
日立は本事業を推進することにより、子どもから高齢者にまで優しい治療や、治療後の患者のQoL(Quality of Life)の維持・向上などを支援します。また、粒子線がん治療システムのグローバル展開を加速させ、低侵襲ながん治療のさらなる発展に貢献していきます。
粒子線がん治療について
粒子線がん治療は、放射線によるがん治療法の一つです。水素の原子核や炭素イオンを加速器で光速の約70%に加速させ、腫瘍に集中して照射することでがんを治療するもので、水素の原子核を加速したものを陽子線、炭素イオンを加速したものを重粒子線といいます。治療に伴う痛みがほとんどなく、他の放射線治療に比べて副作用が少ないため、治療と社会生活の両立が可能であり、生活の質(QoL)を維持しつつ、がんを治療できる最先端の治療法として注目されています。
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