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NEC、顧客が保有するデータの補完と拡張をAIで支援する「NEC Data Enrichment」のSaaS提供を開始

TOKYO, Mar 16, 2022 - (JCN Newswire) - NECは、顧客が保有するデータをAIで分析し、関連性が高い社内外の情報と組み合わせてデータを補完・拡張するサービス「NEC Data Enrichment」について、新たにSaaS型クラウドサービス「NEC Data Enrichment Portal」を本日から提供開始します。

なお、新サービスの提供に先行して、株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ(注1)とテレビスポット個人視聴率予測システム「Spot-Navi(R)」での予測高度化に向けた実証を本年1月から開始しました。従来から「Spot-Navi(R) AI版」ではNECが提供するAIソフトウェア「dotData」(注2)を活用し、1ヶ月あたり約5,000のテレビ番組についてオンエア当日における世帯・個人全体や詳細な性年代別の毎分視聴率を予測しています(注3)。今回の実証では、番組内容、出演者などのテキストデータに含まれる特性を「NEC Data Enrichment Portal」によって補完・拡張することで、消費者の関心や価値観を反映した更なる高精度な視聴率予測の実現を目指します。

近年、各企業がデータ活用に取り組む中、Excelなどで管理された構造化データだけではなく、社内外に存在する更に多くのデータやテキストデータなどの非構造データを活用した分析へのニーズが高まっています。一方で、分析のためのデータ準備には高度な専門性や膨大な工数が必要とされ、データ活用が進まない原因となっています。

「NEC Data Enrichment」は、顧客から預かったデータをNECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注4)の1つである「データ意味理解技術」(注5)で分析し、データを補完・拡張して提供するサービスです。具体的には、テキストデータなどの非構造データから分析に適した構造化データへの変換や、データの意味を予測し関連性や類似性が高いとAIが判断した情報との統合を行います。これにより、専門家の知識やスキルを必要とすることなくデータの統合・正規化・標準化といった分析前のデータ準備工程を効率化し、データに基づく意思決定に貢献します。本サービスにより補完・拡張されたデータを用いることで、顧客はより多面的なデータ分析を行うことが可能となり、保有データだけでは得られない新たな知見を導出したり、分析精度を向上したりすることができます。本サービスの活用により、専門家が人手で行う場合と同等品質のデータ補完・拡張作業を、約1/10の時間で完了することが可能です。

NECはこのたび、より多くの人材がデータを活用できる「データサイエンスの民主化」を実現するために、インターネット接続環境でウェブブラウザ上から簡単に利用できるSaaS型クラウドサービス「NEC Data Enrichment Portal」を新たに提供開始します。顧客からデータを預かり、拡張データに加工して提供する「NEC Data Enrichment」と比較し、GUI上の操作のみでデータの拡張・補完ができるので、データ分析に関する専門性を有しないビジネス部門の方も手軽に利用することができます。

なお、SaaS版サービスの新機能として、テキストデータの補完・拡張機能を搭載しました。あらかじめ分類タグを設定しておくと、たとえば営業日報などのテキストデータに対し、AIがタグとの関連性や類似性のスコアを出力し統合します。これによりテキストデータを定量データとして取り扱うことができ、これまで活用が難しかったテキストデータの分析への活用が容易になります。

NECは今後、データ分析が積極的に活用されている発注業務や商品開発業務などを中心に幅広い顧客に新サービスを提案し、今後3年間の累計で5億円の売上を目指します。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202203/20220316_03.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。


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