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金融業界団体STAC(R)のベンチマークテストでNECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」が処理速度最速と評価

TOKYO, Jul 16, 2021 - (JCN Newswire) - NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」は、世界的な金融業界の業界団体STAC (スタック、注1)が2021年4月に行った金融市場の先物・オプション取引の価格付けやリスク分析の数値計算性能を評価する業界標準ベンチマークテストSTAC-A2(TM)で、乱数の生成性能が必要とされるモンテカルロ法を利用した計算の処理速度最速と評価されました(注2)。オプション取引の価格付けを計算する処理性能では、STACがこれまでに公表したベンチマークテストの結果と比較しても最速の結果でした。

近年、金融取引のデジタル化が進み、取り扱われるデータ量が爆発的に増加しています。そのため米国や欧州を中心に、市場リスク分析などへのスーパーコンピュータの活用が進んでおり、データ処理性能の向上が求められています。STACが運営するSTAC Benchmark Councilには、銀行、証券会社、資産運用会社など世界の400以上の金融機関と50以上のハードウェア・ソフトウェアベンダーやクラウドサービスプロバイダーが参加しており、本課題の解決に向けて業界全体で取り組んでいます。NECは、今回のSTAC-A2の結果を受け、「SX-Aurora TSUBASA」を活用した金融市場の公正性・信頼性向上への貢献を目指します。

「SX-Aurora TSUBASA」は、NECが長年スーパーコンピュータ開発で培ったLSI技術と高密度実装技術、高効率冷却技術などを結集したカード型のベクトルエンジン(VE)を多数搭載する省電力なサーバです。世界で唯一NECだけが開発するベクトルプロセッサにより大規模データの高速処理を得意としており、金融市場などでの活躍が期待されます。

NECは今後も、ベクトル型スーパーコンピュータの市場拡大、金融業界をはじめとする企業における導入支援を積極的に推進していきます。

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。


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