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三菱重工冷熱、「第38回優良省エネルギー設備顕彰」の優秀賞を受賞

TOKYO, Mar 23, 2021 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工冷熱株式会社(社長:菊地 剛彦、本社:東京都港区)は、ヒートポンプを利用した洗浄用温水供給設備について、一般社団法人日本冷凍空調設備工業連合会が主催する「第38回優良省エネルギー設備顕彰」の改修設備部門における「優秀賞」を受賞しました。食品工場の既存設備を高効率な空気熱源循環加温ヒートポンプ「Q-ton Circulation(キュートン サーキュレーション/三菱重工サーマルシステムズ社製)(注1)」に置き換えたことによる、省エネルギーとCO2排出量削減が高く評価されたものです。

本顕彰は、冷凍空調設備の省エネルギー・環境保全を一層促進するため、優良事例を広く募集し表彰することを通じて省エネルギー技術の開発と普及に寄与し、ユーザーおよび冷凍空調設備の施工事業者などといった関連産業界における省エネルギーと環境保全の意識を高めることを目的としています。

受賞内容は、株式会社ニチレイフーズ船橋工場でこれまでLPG(液化石油ガス)焚き温水ボイラーだった洗浄用温水の製造熱源を、GWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数)(注2)が低いR454C冷媒を用いたQ-ton Circulationに置き換えたことについてのものです。三菱重工冷熱が納入したこの設備では、洗浄水を加熱する際、高効率のヒートポンプを優先的に起動し、従来の温水ボイラーはバックアップとしたことにより61.8%の高稼働率でヒートポンプを運転、結果として、原油換算で年間12.8kLの省エネルギー効果(削減率46.5%)と、年間38.7tのCO2削減効果(削減率61.4%)を達成しました(数カ月の実績データより試算)。

Q-ton Circulationは、国産ヒートポンプにおいて初めてR454C冷媒を採用、従来の冷媒(R134a)と比べGWPが約10分の1であり、環境負荷低減に大きく貢献できる製品です。また、高いエネルギー効率を確保するため、二段圧縮冷凍サイクルを採用しており、配管径の最適化などといった冷凍サイクルの最適設計を実施したことによる高効率運転も実現しています。さらに、建物の用途や形態にかかわらず、40-75度の温熱需要があれば適用を検討でき、空気熱源式であることから空気が滞留しない設置スペースと電源さえあれば、ほとんど場所を選ばずに設置が可能です。加えて、循環加温ヒートポンプとしては比較的高温となる75度での出湯が可能であり、今回受賞した食品工場での事例に限らず、機械部品工場や温浴施設、染色工場など多方面での活用が期待できます。

三菱重工冷熱では、工場で発生する熱源を有効利用する「熱ソリューション活動」を実施しています。今回受賞の対象となったQ-ton Circulationに加え、業務用エコキュート「Q-ton(キュートン)」、空冷ヒートポンプチラー「MSV2」、排熱回収ヒートポンプ「エコウォーム」などといった、特長の異なるヒートポンプの組み合わせにより、今後も顧客ニーズに合わせたフレキシブルな省エネシステムの企画・提案を行っていきます。

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概要:三菱重工業株式会社

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