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新事業開発を加速するNEC X、ブドウ農家向けに自動剪定ソリューションを提供するスタートアップを新たに設立

TOKYO, Apr 27, 2022 - (JCN Newswire) - NECの子会社で、新事業の創出を推進するNEC X, Inc.(注1、以下 NEC X)は、映像分析技術とロボット制御技術を活用したブドウの自動剪定ソリューションを提供するAIスタートアップ企業Beagle Technology(注2、以下 ビーグル・テクノロジー)を設立しました。ビーグル・テクノロジーはNEC Xを通じて設立された5社目のスタートアップとなります。

近年米国では、農家における労働人口が2000年と比較し25%減少していると言われる(注3)など人手不足が大きな課題となっています。こうした状況への対処のため、AIなど先進技術を活用した作業効率化が求められています。

そこで、ビーグル・テクノロジーは、NECの研究者の支援を受け、ワイン用のブドウ農家向けに作業効率化を実現する独自の映像分析技術とロボット制御技術を開発しました。これらの技術を搭載したロボットアームをトラクターの先端にとりつけ走行することで、カメラ映像からリアルタイムに剪定・芽摘みすべき適切な位置を特定し、走行と同時に自動で作業を行います。これにより、熟練した作業者でなくてもトラクターを運転するだけで剪定・芽摘み作業を行うことができます。

なお、ビーグル・テクノロジーは先行してThe Wine GroupやFoley Family Farmなど5つの農家と400エーカーのブドウ農園で本ソリューションを活用した有償実証を行っており、作業効率化により剪定で約25%、芽摘みで約70%の人件費等のコスト削減を実現することが出来ました。今後、ビーグル・テクノロジーは、資金調達を経て、世界有数のワインの生産地であるカリフォルニア州を中心に本ソリューションの展開を目指します。

新事業開発に取り組むNEC Xの「NEC アクセラレーター プログラム」では、ビジネスとテクノロジーに精通した客員起業家(注4、以下 EIR)に技術や研究者を紹介し、EIRは各々のビジネスアイデアを提案します。その中で優れたものやマッチングが成立したものが、顧客発見や顧客実証などのプロセスを経て事業化されます。NEC Xは、2018年の設立以来、本プログラムを通じて4つのスタートアップ企業をスピンアウトさせており、ビーグル・テクノロジーが5社目となります。

本件に関する各社のコメントは以下のとおりです。

ビーグル・テクノロジーは、農家の労働力不足に対処するためにAIソリューションを開発しました。そして、「NEC アクセラレーター プログラム」の顧客検証フェーズで出会ったお客様と共に実際に農家で実証を行い、すでに有償での提供も始まっています。ビーグル・テクノロジーがNEC Xで創り上げた顧客価値をもとにスピンアウトし、成長の次のフェーズに進むことを非常に嬉しく思います。
NEC X, President and CEO, 井原 成人

私は、2021年初頭からNEC Xのディレクターや研究者と共に、労働力不足を解決する方法を研究し始め、この1年間で多くの進展を成し遂げたことに興奮しています。ビーグル・テクノロジーは、AIとロボット制御技術を、従来農家で使われている装置と統合することで手作業を機械化しました。今日、当社は、米国のトップクラスの生産者を含むワインブドウ生産者5社と連携しており、次のシーズンの本ソリューション提供面積は最大で数千エーカーに拡大すると見積もっています。
Beagle Technology, CEO, and Co-founder, Yang Fang

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202204/20220427_01.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。


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