TOKYO, Jan 6, 2020 - (JCN Newswire) - 三菱重工業株式会社 社長(泉澤 清次)年頭挨拶について、下記の通りお知らせいたします。
【グループ一丸で乗り切った波乱の2019年】
昨年は世界各地で多くの自然災害が発生し、地球環境の変化を実感させられる一年でした。日本での想定をはるかに超える豪雨や台風の襲来、各地でのハリケーンや大規模な山火事などが発生し、多くの被害が発生しました。一方で、世界経済はまだら模様でした。米中貿易摩擦やBrexit(英国の欧州連合離脱問題)などの欧州の不安定さによる景気の不透明感、地政学的な課題、環境問題に起因したエネルギーの大転換など、刻々と変化する環境への対応に迫られる年でもありました。そういう中で、三菱重工グループは比較的堅調な事業成績を残せました。これまでグループが一丸となって取り組んできたキャッシュフロー経営の浸透と定着により、事業基盤が強化され、利益の生み出せる体質になったことによるものです。しかし、当面は不透明な経済情勢が続くと予測されますので、一層気を引き締めて取り組んでいきましょう。
【成果を生かし新たな一歩を踏み出す一年に】
今年の干支は庚子(かのえね)で、過去の成果から引き継ぐべきものを維持しつつ、新たな環境や局面に向けて体制を整えていくと良い年、と言われます。当社グループも、これまで企業価値の向上を目指して変革を進めてきましたが、2020年はこれまでの成果を基盤に、引き続き経営課題の解決に取り組むとともに、成長に向けて踏み出していく年にしたい。
私が考える当社グループのミッションは「社会の課題解決に、私たちの持つ技術、リソース、ネットワークを活用してソリューションを提案していく」ことです。そして、「ものづくり」だけでなく、ビジネスの幅を上流から下流に広げて、事業を拡大していきます。
【成長に向けた取り組み】
昨年はMHI Future Streamの取り組みから、低炭素化・脱炭素化、また電化と知能化による機械システムの進化を今後の成長の方向として定めました。一つの柱である脱・低炭素化では、これまでに発電システムの高効率化を推進するとともに洋上発電のような再生可能エネルギーへの参入をはかり、将来に向けて水素燃焼ガスタービンの開発など多岐にわたった取り組みを進めています。もう一つの柱は、電化と知能化による機械システムの進化です。機械の動力源は化石燃料から電気にシフトしており、電動コンプレッサやヒートポンプなどの事業が期待できます。また、知能化ではMHPS TOMONIや民間機製造の工場自動化などすでに運用しているものがあり、2020年に稼働する長崎の航空機エンジン工場は、いろいろな知恵を入れた生産性の高い拠点になります。トレンドをとらえ、新たな製品やサービスの事業に取り組んでいきましょう。この活動を進めていくために経営資源のシフトや新たな投資もしていきます。
【実行に向けて】
三菱重工グループはone teamです。それぞれの事業や機能は、マーケットの環境やポジションが異なります。しかし、プロフェッショナルとしてそれぞれの役割に応じた技量を磨き、ことにあたっては一致協力して課題を解決していくことは共通です。「着眼大局着手小局」「スピード」「一人称」「チームワーク」が大事です。ONE MHIとしてシナジーを発揮していきましょう。
【三菱創業150周年】
2020年は三菱創業150周年です。三菱グループの全員が共通の理念である"三綱領"を改めて胸に刻み、未来に向かっていこうとしています。三菱グループの中核を担う私たちも2020年を第二の創業と捉えて、「日に新たに。日々に新たに。」という言葉の通り、新たな一歩を踏み出したいと思います。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/story/200106.html
概要:三菱重工業株式会社
詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。
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