TOKYO, Jun 29, 2021 - (JCN Newswire) - NECとマベニア(本社:米国・テキサス州、CEO:Pardeep Kohli)は、ドイツの大手通信事業者ドイツテレコム(本社:ドイツ・ボン、CEO:Timotheus Höttges)の商用プロジェクト「O-RAN Town」へ向けて、共同で超多素子アンテナ(Massive MIMOアンテナ、以下mMIMOアンテナ)を搭載した5G基地局装置を提供します。
ドイツテレコムは、Open RANの導入を積極的に提唱しており「O-RAN Alliance」の設立メンバーであるとともに、本年1月にOpen RANの優先的な展開や投資促進のための覚書に署名した欧州の大手通信事業者の一社です。
NECとマベニアが参加する「O-RAN Town」は、ドイツテレコムが計画する大規模な商用Open RANの展開に向けた最初の取り組みとして、ドイツ北部ノイブランデンブルクの住民約6万5,000人へ、Open RANによる4Gと5Gのサービス提供を行うプロジェクトです。
本プロジェクトでNECは、「O-RAN Alliance」が定めるO-RANフロントホールインタフェース仕様(注)に準拠し、高度なビームフォーミングを実現するmMIMOアンテナを搭載した5G基地局装置の無線機(Radio Unit、以下RU)を提供します。本RUの活用により、トラフィック量に応じた通信の大容量化と動的な最適化の実現に貢献します。またマベニアは、オープンインタフェースに基づいたクラウドネイティブの基地局装置の制御部 (Central Unit、以下CU、Distributed Unit、以下DU)の多様なソリューションを有しており、本プロジェクトではコンテナ化されたCU/DUをソフトウェアとして提供します。
NECとマベニアはドイツテレコムの商用ネットワークにおけるmMIMOアンテナの接続の最初のステップに成功しており、今後欧州でのOpen RANの本格展開の着実な準備のため、両社は共同で研究室および実環境での5G Open RANの相互接続性やエンドツーエンドでの機能面および運用面における性能の包括的な検証と最適化を行います。
ドイツテレコムのシニア・ヴァイス・プレジデントAbdurazak Mudesirは「Open RANは将来的に、より顧客重視のネットワークを可能にするために、選択肢を増やし、柔軟性やイノベーションを加速するものです。我々は、「O-RAN Town」プロジェクトにおける欧州初の商用のmMIMOアンテナを活用したOpen RANの展開でNECとマベニアと協業できたことは光栄です。大規模展開に向けた競争力のあるソリューションとして、高性能のマルチベンダー環境でのOpen RAN展開を促進することを我々の最優先事項として取り組みます」と述べています。
マベニアのCEO Pardeep Kohliは「ドイツテレコムの「O-RAN Town」が業界を変える機会を提供してくれることに感謝するとともに、パートナーであるNECと協力して、mMIMOアンテナを活用したOpen RAN構築に参画できることを光栄に思います。パートナーと共に、オープンインタフェースとクラウドネイティブ技術が、RANインフラ分野におけるmMIMOアンテナなどのイノベーション促進を可能にすることをアピールできることを楽しみにしています。」と述べています。
NECのコーポレート・エグゼクティブ 渡辺 望は「ドイツテレコムの戦略的な取り組みに、マベニアと協力して貢献できることを光栄に思っています。日本での世界初のOpen RANの商用化に貢献した経験を活かし、キャリアグレードの優れたOpen RANの展開を世界中で加速できることを嬉しく思います」と述べています。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
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概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
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