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三菱パワーの遠隔監視センター(RMC)を改称

TOKYO, Aug 3, 2021 - (JCN Newswire) - 三菱パワーは長年にわたる発電プラントの運転・保守(O&M)とノウハウを基に開発されたデジタルソリューションTOMONI(TM)を提供し、よりスマートな発電プラントの実現を支援してきており、このほど「遠隔監視センター(RMC:Remote Monitoring Center)」の名称を「TOMONI HUB (Analytics and Performance Center)」(以下、TOMONI HUB)に改称しました。「HUB」には、三菱パワーの多様なサポートを総合ソリューションとして届けるために発電プラントのお客様とつながり、運転データ分析を通じて豊富な社内リソースとつながるという意味が込められています。TOMONI HUBは、遠隔監視機能に留まらず、三菱パワーのあらゆるソリューション能力をつなぎ合わせることで、“お客様と共に”設備価値の向上と脱炭素化社会の実現に役立つサポートを実現します。

TOMONI HUBは、遠隔監視と高精度な分析機能を活用したサービスを提供し、トラブルの予兆を監視するとともに、必要な是正措置を早期に提案することで、発電設備の計画外停止、出力制限、発電効率の低下を防ぎ、不必要なメンテナンス回避に貢献してきました。一例として、TOMONI HUBに接続されたガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)プラントでは、接続していないプラントに比べて計画外停止期間が年間で平均2~4日少なく、年間数億円規模の収益創出に寄与しています。TOMONI HUBは、火力発電所、地熱発電所だけでなく、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーやエネルギー貯蔵システムなど、あらゆる種類のエネルギーシステムをサポート、お客様の多様なニーズに応えることが可能となります。

当社が水素焚きガスタービンを納入する米国ユタ州のインターマウンテン電力(注)の発電所において、O&Mを担うインターマウンテン・パワー・サービス社(Intermountain Power Service Corporation)の副社長兼特別プロジェクト部長であるジョン・クリステンセン(Jon Christensen)氏は次のように述べています。「再生可能エネルギー由来の水素技術の先進的事例となる84万kW級GTCC発電設備計画において、我々は、稼働率と運用性を確かなものとするために、複数の新技術をうまく連携させる実用的な解決策を持つパートナーを探し求めていました。TOMONI HUBにより、インターマウンテン発電所が運転開始された暁には、アメリカで最もスマートでレジリエントな発電所になるでしょう。TOMONI HUBの機能により、運転やメンテナンスだけでなく、異常気象時や運用柔軟性などの課題へ対応できることを確信しています」。

近年のTOMONIソリューションには、遠隔運転のほか遠隔点検やデジタルを活用したメンテナンスなど、多くの新技術が導入されています。これらの新技術の多くは、高砂工場内に設置され、工場内のTOMONI HUBから遠隔で操作されている実証設備複合サイクル発電所(第二T地点)で実証され、実際の発電所と同じ運用を行いながら新開発技術の長期的な信頼性検証が行われています。

現在、TOMONI HUBは、国内の高砂工場(兵庫県高砂市)および長崎工場(長崎市)、米国フロリダ州オーランド、フィリピンのマニラ近郊に位置するアラバン(Alabang)の4ヵ所で運営されており、5番目となるTOMONI HUBは、2021年第3四半期にドイツのデュイスブルクで稼働を開始します。各拠点のTOMONI HUBが最先端のサイバーセキュリティが適用されたクラウドシステムに接続することで、三菱パワーのグローバルな専門知識と経験に基づいたソリューションが可能になります。

三菱パワーは、あらゆる発電プラントにTOMONI HUBを通じて高度なO&M支援を提供し、より応答性とレジリエンスに優れ、グリッド、エネルギー貯蔵システム、再生可能エネルギー供給源などとシームレスに相互作用する、未来のスマートな自動自律発電所実現への道を拓いていきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://power.mhi.com/jp/news/20210803.html

概要:三菱重工業株式会社

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