TOKYO, Dec 21, 2021 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、本日、バイオジェン・インク(Nasdaq: BIIB、本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、CEO:ミシェル・ヴォナッソス、以下 バイオジェン)が、米国におけるアルツハイマー病(AD)治療剤ADUHELM(R)(一般名:アデュカヌマブ)注射100mg/mL溶液の卸業者購入価格(WAC)を2022年1月1日から、約50%引き下げる決定をしたと発表しましたので、お知らせします。これにより、米国における平均体重(74 kg)の当事者様の場合、維持投与量(10 mg/kg)による年間コストは28,200ドルとなります。
ADUHELM発売以来数カ月間、バイオジェンは、ステークホルダーの皆様からのご意見を聞いてまいりました。多くの当事者様が、経済的な理由からADUHELMという新たな治療選択肢を提供されておらず、ADの根源的な病理に作用する最初の治療法の恩恵を受けるタイミングを逃し、病状が進行してしまうという状況に置かれています。バイオジェンは、米国の医療システムの持続可能性も踏まえて、この課題に対処しなければならないと考え、今回の価格改定を実施することが必要であると判断しました。
今回の対応は、ADUHELMに関連するAD当事者様の自己負担費用を削減し、米国の医療システムへの潜在的な経済的影響を軽減することを目的としています。ADUHELMの価格引き下げは、このファーストインクラスの治療法についての疑問や潜在的な治療対象者の同定、および医療経済学的前提の変更を考慮したものです。バイオジェンは、保険適用がされ、診断が可能な専門医療施設へのアクセスの確保がされれば、2022年には米国において、約5万人がADUHELMによる治療を開始すると想定しています。
現在、Centers for Medicare and Medicaid Services(CMS)がADUHELMを含むアミロイドβ除去作用を主体とする新しいクラスのAD治療薬に対する保険適用の可能性について検討しており、米国のADコミュニティにとって重要な時期を迎えています。今回の措置がこれらの革新的な薬剤に対する当事者様のアクセス向上に繋がることを期待しています。
本価格対応は、ADUHELMについて、一層の情報提供を継続していくとのコミットメントを示しています。バイオジェンは、「アルツハイマー病臨床試験会議(CTAD)」で新規p-tau181バイオマーカーのデータを発表し、またADUHELMの臨床第IV相市販後検証試験についてはタイムラインを加速し4年間で完了することとしています。米国食品医薬品局によるADUHELMの迅速承認は、ADに対する投資を拡大し、研究やイノベーションを加速することに貢献していると考えています。
なお、本件による当社2022年3月期の業績予想への影響は軽微であり、2021年11月1日に発表した業績予想に変更はありません。
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