中国国内の多くの「犬嫌い」は、改正法に関する不正確な情報を広め、犬の散歩時のリード着用義務は、リード無の犬を野良犬とみなし、捕獲されるとの噂を流し、飼い主を怖がらせています。
一部の動物愛護活動家でさえ、新法を誤解し、「野良動物の管理に関する新しい規制は、当局に野良犬や野良猫の捕獲にもってこいの言い訳を与える」とし、「屋外の散歩で全ての犬への鑑札とリード着用義務は厳しすぎる」と述べ、反対しています。
新たに追加された野良動物の管理に関するガイドラインは、確かに混乱を引き起こしました。実際には、動物伝染病防止法によると、当局が捕獲できるのは、狂犬病などの伝染病に感染した証拠のある野良犬のみです。
改正された動物伝染病防止法の施行以来、中国国内全ての食肉処理場では、政府発行の「ホワイトリスト」である、家畜家禽遺伝資源の国家リストに載っている動物のみを処理することができ、その家畜リストに犬は含まれていません。もはや中国には合法的な犬の屠殺場は存在せず、市場の全ての犬肉製品は違法な無許可の屠殺場によって生産されていると考えられることを意味します。
犬の散歩時の鑑札とリード着用は、中国の多くの地域で以前より実施されています。新しい動物伝染病防止法は、単に要件を国家化したのみです。しかも、中国のほとんどの飼い主はリードをつけて散歩することに慣れているのです。
改正された動物伝染病防止法は、動物のケア、輸送、屠殺、食用消費に対してより良い規制を課しており、中国の動物保護における改善を意味しています。悪名高い犬肉産業に関しては、新法が犬猫の屠殺を禁止することにより原料調達から販売までの一連の流れを本質的に断ちます。
2014年以来、世界愛犬連盟の創設者である玄陵氏は犬猫食用禁止の法制化を求め活動しています。玄陵氏は法律を制定することがこの恐ろしい慣行を根絶する唯一の方法であると考えており、この問題を食品安全に結びつける考えには反対しています。犬猫の合法的な屠殺に関する規制が作られるかもしれず、元もこうもないからです。むしろ、犬猫の食用禁止は文明社会の象徴であり、中国が環境にやさしい文明を構築し、それを維持するという野心の達成のために必要なステップとしてとらえるべきです。
2019年、世界愛犬連盟は犬猫の食用禁止国際条約を提案しました。この活動は米国、英国、日本の政治家から広く支持されています。玄陵氏は、国際条約が世界各国で施行され、人々を動物により優しい時代へと導く世界的な枠組みが確立されることを望んでいます。
Contact: 今野克義
E-mail: konno712@gmail.com
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