本システムは、ボランティアが身に着けるアクレディテーションカード(資格認定証)発行時における本人確認作業を効率化するもので、ラグビーワールドカップ2019(TM)日本大会において、約1万3千人におよぶ全てのボランティアの本人確認に活用されます。
従来、大規模スポーツイベントにおけるアクレディテーションカード発行時の本人確認は、カード発行者が紙のボランティア登録者リストから探し出した申込者情報とボランティア本人が持参した公的身分証明書を目視で照合していました。今回、本システムを活用し、ボランティアの本人確認作業の効率化を実現します。
具体的には、ボランティア本人が持参したマイナンバーカード含む5種類の公的身分証明書(注1)のいずれかをOCR (Optical Character Reader)スキャナーで読み取ります。読み取った氏名などの基本情報はRPA(Robotic Process Automation) (注2)を活用し、ボランティア情報を一元管理するシステムへ自動で転記し検索します。これにより、アクレディテーションカード発行者は表示された検索結果を確認するのみで本人確認が可能です。
また、OCRスキャナーで読み取る際、公的身分証明書の有効期限のチェック、さらに真贋判定を実施し(注3)、目視確認では困難な偽造カードによるなりすましを防ぎます。
NECが本年2月に行った国際スポーツイベントの実証実験では、従来と比較して本人確認作業時間を一人あたり約35％削減できることを確認しました。
NECは、本システムに加え、東京スタジアムと横浜国際総合競技場におけるメディア関係者向け顔認証システム(注4)、ボランティアの募集から運営管理を行うボランティア支援サービス(注5)が採用されており、ラグビーワールドカップ2019(TM)日本大会の安全・安心かつ円滑な運営をサポートしていきます。
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概要：日本電気株式会社（NEC)
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