TOKYO, Sep 24, 2019 - (JCN Newswire) - NECは、需要家が保有する分散エネルギーリソースを統合制御し、調整力を創出する「NEC Energy Resource Aggregationクラウドサービス」(以下、RAクラウドサービス)を11月より提供開始します。本サービスは、バーチャルパワープラント(注1、以下VPP)構築実証事業への参加者をはじめ、需給調整市場へ参入するリソースアグリゲーター(注2、以下RA事業者)を対象に提供していきます。
2018年7月に示された第5次エネルギー基本計画では、2030年のエネルギーミックスにおいて再生可能エネルギーの電源構成比率は22~24%とされ、主力電源化を目指すことが明記されています。発電電力の変動が大きい再生可能エネルギーの比率を高めるためには、不安定な出力をカバーし、需給バランスを維持する応答性の高い調整力の確保が不可欠となっています。
調整力の一つとして期待されているのが蓄電池や太陽光をはじめとする発電設備など、需要家側に分散するエネルギーリソースを活用したVPPの構築です。NECはこれまで多数の蓄電池を遠隔からリアルタイムで制御する技術の研究開発を進めるなど、VPP構築に向けた実証事業に参画してきました。(注3)
今回、NECはこうした実証実験で培った技術を基盤に開発したRAクラウドサービスの提供を開始します。RA事業者は制御するエネルギーリソースをクラウド上に登録するとともに、本サービスを通じて蓄電池の充電状況など様々な情報を受信し、これらの情報を基に最適な制御内容を決定し、調整力を創出することができます。
本サービスの特長として、AIを活用することで、より精度の高いエネルギーリソースの制御を行い、正確な調整力の創出を実現します。AIが過去の制御実績を学習し、過去のベースライン(注4)の予測精度の評価を行ったうえで、ベースラインと実際の需要との誤差、リソースの特性等に起因する誤差を補正します。将来的には、電力需要に影響するようなイベント情報や気象情報等も加味し、より高精度な制御を目指します。また、今後、創設される需給調整市場(注5)の動向にも対応していきます。
NECは今年度より本サービスを活用し、自社の事業所内に設置したエネルギーリソースをVPP化し、RA事業者の立場でも実証に参加します。蓄電池をはじめとするエネルギーリソースの遠隔・統合制御技術を通じて、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた取り組みを推進していきます。
NECは引き続き気候変動対応をはじめとした環境への取り組みをより一層経営に統合していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
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概要:日本電気株式会社(NEC)
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