11/15/19

大阪大とNEC、パブリッククラウドを利用したクラウドバースティングを実装

TOKYO, Nov 15, 2019 - (JCN Newswire) - 国立大学法人 大阪大学のサイバーメディアセンター(以下、CMC)伊達進准教授らの研究グループは、日本電気株式会社(NEC)と日本マイクロソフト株式会社と共に、大規模計算機システム(スーパーコンピュータ)環境で利用者の計算需要が急激に増加した場合に、パブリッククラウドにオフロード※2するクラウドバースティングを実装しました。

大阪大学のスーパーコンピュータOCTOPUS(以下、OCTOPUS)は、研究者の需要増大により、計算要求から計算完了までの待ち時間が定常的に長時間になるという問題が深刻になりつつありました。これに対し、IaaS型クラウドサービスを利用した解決法が望まれていましたが、これまでスーパーコンピュータと民間のクラウドサービスの同時利用は、利用者の管理、計算の管理等に相違があったため運用的な視点で困難でした。

今回、スケジューラと呼ばれるジョブ管理機能、クラウドサービス制御機能の新たな開発を大阪大学とNECで行うことで、大幅なシステム変更・開発を必要とせず、OCTOPUSとクラウドサービスAzureのクラウドバースティング環境が実現できました。CMCのスーパーコンピュータから、日本マイクロソフト株式会社が提供するパブリッククラウドMicrosoft Azureに、近年急速に期待と関心を高めているクラウドバースティング技術を応用することで、OCTOPUSの負荷をAzure上に構築した計算機資源にオフロードします。2019年内にOCTOPUSの利用者である研究者を対象に実証実験を行い、今回構築したOCTOPUS-Azureクラウドバースティング環境での検証を通じて、将来の本格運用に向けた技術課題の抽出を行いつつ、医療データなどの取り扱いを想定したオンプレミス環境※3とパブリッククラウド環境間でのセキュアなデータ共有※4についても検証します。

本研究成果により、OCTOPUSのクラウドバースティング拡張が可能になると、利用者の待ち時間の縮減、ジョブスループット※5の向上が期待されます。

本研究成果は、2019年12月12日(木)から開催される大学ICT推進協議会 2019年度年次大会にて発表されます。(発表は2019年12月13日(金)です。)

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/201911/20191115_01.html

概要:日本電気株式会社(NEC)

詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。



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